幼馴染でストーカーな彼と結婚したら。
それから、私はというと、酔いが回ってきたのもあって、これまでの大変さを真壁くんに力説していた。
「ったく、あの健一郎ってやつは根っからの変態でストーカーで、ずっと付け回されて私は迷惑していたのよ…! 真壁くんならわかるでしょ…!」
「さっきから佐伯先生の話ばかりしてるけど」
「別に私は健一郎のことなんて、本当になんとも思ってないの!」
「三波、やっぱり佐伯先生のこと……」
そう言われて、不意に泣きそうになった。
「わ、私、お手洗いに行ってくる!」
走ってお手洗いに行く。
その途中で、また健一郎と桐本先生が話しているのが目に入って、顔を下に向けた。
お手洗いの個室にこもる。
一人になってみると、本格的に涙が溢れた。
なんだ。なんなんだ、これは!
これじゃまるで、私がショックを受けて嫉妬してるみたいだ……。そんなこと絶対にないのに……。
だけど、次から次に流れる涙は、止まることはなかった。