幼馴染でストーカーな彼と結婚したら。
 運動を終えて着替えている時、隣のロッカーの前で着替えていた森下先生が言う。

「それにしても、今まで体重とか気にしたことないような三波ちゃんがねぇ……。一体、どういう心境の変化?」
「いや……さすがにやばいかなって思っただけです。だってプラス4キロですよ?」
「ふうん」
 森下先生はニヤニヤ笑っている。私はそれを見て、すごく居心地悪くなった。
「……なんですか、その顔は!」
 叫ぶと、森下先生は絶対に思っていないだろうという口調で、ごめんごめん、と言うと続ける。
「いや、変わったなぁって思っただけよ」
「変わった?」
「佐伯先生と結婚して、三波ちゃん前より女の子らしくなった」
「もともと女ですよ? 一体何だと思ってたんですか」
「ま、そうなんだけどさ」

 森下先生は水を飲みながら続ける。「そもそもお見合い結婚の予定だったから、結婚相手とは恋愛しないって前提で話してたでしょう? でも、今はちゃんと恋愛してるのかなって思ったの」
「恋愛なんて……。相手はあの健一郎ですよ?」
「でも好きになったんでしょ」
 そう言われて、ドキリとする。いや、好きになんて……なっていないと思う。正直今、好きとか嫌いとか、よくわからないのだ。
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