桜が散る頃君はいない

〜柊〜

千花が余命宣告されて、1週間

俺は毎日会いに行った。

「千花?」

「柊!おっそいよ!」

元気そう。誰が見たってそうだ。

でも、分かるよ。

君の目が赤いことも。

目の下にクマができてること。

不安で寝られないよな。

「今日は何を話してくれる!?」

「今日は、何も話さない。一緒に寝よ?」

「え…?」

「無理しないで。ってこと。」
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