俺様副社長は愛しの秘書を独占したい
それに源君が力業に出るとは思えないもの。
 
今度こそ副社長室から出て席につき、パソコンに目を向ける。

 これは私の問題。ただ、今回ばかりはひとりでは解決できそうにない。申し訳ないけれど、細川さんに力を貸してもらおう。

 彼女に空いている日があるか社内メールを送って聞いた。



 次の日のお昼時。お互い都合がつき、細川さんと初めて会社近くのオープンカフェを訪れていた。
 こういうところにあまり縁がない私は、オシャレな店内にキョロキョロしてしまう。

「ここはホットサンドがオススメなんだけど、木名瀬さんはどれがいい?」

「あ、じゃあそれで」

「了解」

 ここは細川さんの行きつけのようで、焼き加減までお願いするなど、慣れた様子で店員に注文してくれた。
 すぐに食前のアイスティーが運ばれてきて、それを飲みながらさっそく彼女は本題に入った。

「源君のことだけど、一度誘いを受けたらどう?」

「やっぱり一回食事にいったほうがいいと思う?」

「えぇ。だけどもちろんふたりっきりで行くのはだめ。私も同席する」

「細川さんも?」
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