ここはディストピア あなたは亡国の騎士 わたしは愛玩物
「うん。私もやってみたい。ティガ。リタの後で、相手してくれる?」
そう言って、リタにニッと笑いかけた。
2対1で、続けてやり合えば、そのうちにティガも疲れてしまうだろう。
その頃には、リタと私もコツを覚えて、危なげなく打ち合えるかもしれない。
「……わかりました。では、念のために刃と剣先を布で巻きましょう。」
ティガは渋々そう言った。
布をぐるぐる巻いた剣は、重くてバランスが悪くなってしまった。
私よりも華奢なリタは、剣に振り回されてしまっているように見えた。
ただ、リタは私よりずっと身軽でしなやかに動けるようだ。
ティガの教科書通りな太刀筋から、動物のように逃れては、剣を振るってよろけていた。
……リタに必要なのは、腕力かな。
そして、私に足りないものは、剣の特性を知ること。
武器なんか、扱ったことがないもん。
それだけ日本が平和で幸せだったことに、こうして剣を交えてみて、今さら気づいた。
ティガの剣は軌跡まで見えるけれど、私自身が剣をどう使って受ければいいのか、振るえばいいのか、迷いが生じた。
「ごめん。ティガ。待って。こういう時はどうすればいいの?」
私は疑問が生じると逐一止めて、教わった。
待っているリタには申し訳なかったけれど、ここは譲れない。
むしろリタも一緒に勉強すればいいと呼んでみたけれど、無視されてしまった。
……完全に拒絶されちゃってるなあ。
しばらくすると、ティガが音を上げた。
「じゃあ、リタ。やろうか。」
私のほうから誘うと思わなかったらしく、リタはちょっと目を見張って、それから口をへの字に結んでうなずいた。
「いいですか?相手を傷つけることが目的ではありませんからね。リタ。騎士道精神にのっとって……リタ!!!」
ティガの言葉が終わらないうちに、リタが私に突進して来た。
ごめん、ティガ……リタのほうがティガより速いし、強そう。
でも、全然平気。
大きすぎる剣の振り下ろしは、よけるのも、払うのも簡単だ。
一番効果的なのは……ものともせずに、反撃!
素早く突き込んで、リタの喉元で剣先を寸止めした。
リタは、慌てて飛びよけた。
綺麗なジャンプだなあ。
しなやかな筋力がうらやましい。
私もがんばってストレッチとかしてるけど……しなやかとはとても形容できないだろう。
剛直?
剛健?
……こういうのって性格なのかな。
そう言って、リタにニッと笑いかけた。
2対1で、続けてやり合えば、そのうちにティガも疲れてしまうだろう。
その頃には、リタと私もコツを覚えて、危なげなく打ち合えるかもしれない。
「……わかりました。では、念のために刃と剣先を布で巻きましょう。」
ティガは渋々そう言った。
布をぐるぐる巻いた剣は、重くてバランスが悪くなってしまった。
私よりも華奢なリタは、剣に振り回されてしまっているように見えた。
ただ、リタは私よりずっと身軽でしなやかに動けるようだ。
ティガの教科書通りな太刀筋から、動物のように逃れては、剣を振るってよろけていた。
……リタに必要なのは、腕力かな。
そして、私に足りないものは、剣の特性を知ること。
武器なんか、扱ったことがないもん。
それだけ日本が平和で幸せだったことに、こうして剣を交えてみて、今さら気づいた。
ティガの剣は軌跡まで見えるけれど、私自身が剣をどう使って受ければいいのか、振るえばいいのか、迷いが生じた。
「ごめん。ティガ。待って。こういう時はどうすればいいの?」
私は疑問が生じると逐一止めて、教わった。
待っているリタには申し訳なかったけれど、ここは譲れない。
むしろリタも一緒に勉強すればいいと呼んでみたけれど、無視されてしまった。
……完全に拒絶されちゃってるなあ。
しばらくすると、ティガが音を上げた。
「じゃあ、リタ。やろうか。」
私のほうから誘うと思わなかったらしく、リタはちょっと目を見張って、それから口をへの字に結んでうなずいた。
「いいですか?相手を傷つけることが目的ではありませんからね。リタ。騎士道精神にのっとって……リタ!!!」
ティガの言葉が終わらないうちに、リタが私に突進して来た。
ごめん、ティガ……リタのほうがティガより速いし、強そう。
でも、全然平気。
大きすぎる剣の振り下ろしは、よけるのも、払うのも簡単だ。
一番効果的なのは……ものともせずに、反撃!
素早く突き込んで、リタの喉元で剣先を寸止めした。
リタは、慌てて飛びよけた。
綺麗なジャンプだなあ。
しなやかな筋力がうらやましい。
私もがんばってストレッチとかしてるけど……しなやかとはとても形容できないだろう。
剛直?
剛健?
……こういうのって性格なのかな。