クールなオオカミの過剰な溺愛
あれから最大限水瀬くんのことを警戒して、なるべく関わらないようにしていた。
けれど席が前なのだ、多少言葉を交わす機会もあるわけで。
「前々から思ってたんだけど、水瀬と何かあったよね?」
「……え」
また水瀬くんとのことを思い出すとイライラしてしまい、怒りのやり場に困っていると凛花にそう聞かれてしまった。
「なんか千紗が一方的に嫌ってる気もするけど…」
さすがは私の友達だ。
気持ちの変化にも簡単に気づかれてしまう。
「そ、そんなことないよ…?」
「でも前までは水瀬のことイケメンだとか、ピアス似合ってるとか言ってたよ?」
「さすがに毎日言ってた記憶はないかな!
気のせいだよ、うん!」
頑張って誤魔化そうとしたけれど、凛花に不審な目で見られるばかりで。