クールなオオカミの過剰な溺愛



別に“お前が一番嫌いだ”と言えばよかったものの、わざわざそう言ったということは───



「私より嫌いな人がいる…?」

今思えば本当に変な人。
本心の読めない人だ。


「あっ、そう言えば」

すると今度は何かを思い出したように口を開く凛花。


「どうしたの?」

「この間さ、たまたま女子の会話聞いたんだけど…水瀬がつけてあるシルバーのピアス。

あれ、大切な人からもらったらしいって噂」

「大切な人からもらった…?」
「そうそう。思い出深いものなんだって」


あくまで噂だけれど、もし本当だとすれば───


「あー、よくわかんないね。
水瀬くんって」

「言われてみればそうだなぁ」


彼について話せば話すほど謎が深まる中で、1時限目の授業が始まるまでの間私は凛花と話していた。

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