クールなオオカミの過剰な溺愛



思わず言葉を失っていると、水瀬くんが小さく笑った。


「なんて、嘘だよ。
どうしたの?」


いや、冗談だとしてもさすがに行き過ぎている。
この箒を投げつけてやろうかと本気で思ったほどだ。


「いや、あの…ピアスの意味が気になっただけっていうか…」


どうせなら水瀬くんのことをちゃんと知りたい。
本当の彼は良い人なのか、それとも悪いクズなのか。

口は悪いけれど優しさも見せてくれたのだ、避け続けるだけじゃ意味ないことくらい知っている。


「何、そんなに俺のこと知りたいの?」
「性格の悪いクズかどうか見極めるだけだよ」

「ふはっ、ひどい言われようだね」


心からの笑顔を見せた後、水瀬くんはもう一度ピアスに触れた。

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