クールなオオカミの過剰な溺愛
それでもあまり両親のことに触れるのはどうかと思ったため、素直に謝ったのだ。
「バカ、そんなに落ち込むなよ。
俺は千紗に感謝してるから」
「……私は何もしてないよ」
「千紗はそう思ってても俺は助けられてる」
そう言って微笑んだ彼は私の頭にぽんと手を置いた。
「……本当?」
「嘘なわけないだろ。
ほら、早くアイス食べないと溶ける」
「うん、ありがとう」
煌哉が平気そうだったため、安心して桃のアイスを袋から取り出した。
「気にしなくていいからな。
普通に高校卒業したら家を出たいっていうのもあるし」
「……えっ、煌哉家出るの?」
それは驚きだ。
もしかして今も肩身の狭い思いをしているのだろうか。