愛することに正解はない【完】
「ごめん…」
「いや、そんな真に受けんなって!」
しょーがねぇよ。付き合ってばっかりなんだからイチャつきたいのは分かる。
そう言ってニヤニヤする涼太がなんとなく、ちょっとウザかったので軽く殴っといた。
「おいっ!やめろよ!事故るだろーが!」
「ごめんごめん」
本気で焦る涼太を見ながら、今度は私がケラケラ笑う。
そんなこんな、楽しいドライブを20分くらいして辿り着いた大きめのショピングモール。
「おっ、コレとかいいんじゃねぇの?」
数件のお店を回って何件目かのお店で、そう言ってピアスを指す涼太。
青みがかった紫の石がついたシルバーのそのピアスは天にピッタリだった。