愛することに正解はない【完】
思っていたより随分早く買い物が終わってしまったので、前から気になっていた落ち着いた雰囲気のオシャレなカフェに涼太に付き合ってもらう。
「なぁ、おれ場違いじゃね?」
なんていいかながらソワソワする涼太が面白くて仕方ない。
まぁ、確かにこのカフェにいるお客さんのほとんどが女の子で
しかも涼太は少し厳ついからこのお店の雰囲気から浮いている。
楽しそうに笑う私にムッとしながらも、なんだかんだケーキや珈琲を楽しむ涼太といるのは楽だし楽しい。
そこから、大学時代の思い出話などを話しているとあっという間に時間が過ぎてしまった。
「ヤバい!もうそろそろ帰んなきゃ!天が帰ってきちゃう」
ふとスマートフォンの時間を見て、焦って立ち上がる。