太陽と月

家に帰ってから、携帯を開くと美月からメールがきていた。


遊園地デートの日決まったでー!
来週の日曜!めっちゃドキドキする


来週の日曜って事は体育祭の次の日か。相変わらず絵文字たくさんの、美月のメールに返事をする。


時計を見ると、そろそろ天宮さんの勉強の時間だった。

ヤバイと思い携帯を閉じて準備をする。


準備が終わったと同時にコンコンとノックの音がした。


ピッタリの時間だ。天宮さんは始まりも終わりも時間がズレる事は絶対にない。















「はい。では今日はここまで」とテキストを閉じる天宮さん。


笑顔だけどどこか私を見下した感じがする。


ダメだ…。
今日は何か疲れている。
全てがマイナスにしか取れない。


「お疲れですか?」そう聞かれた。


「今日はちょっと色々あって…」そう答える私に、天宮さんはカバンの中から紅茶のティーパックを出して


「ここの紅茶美味しいので良かったら飲んで下さい。癒し効果もありますからね」と微笑んでくれた。


見下した感じがする…何でそんな事思ってしまったんだろう。
こんなにも優しいのに。


ティーパックを包んでいる袋をみると、BLUE SKYと書かれていた。


「あっここ駅前のカフェ」美月の好きな人が働いてるカフェだった。


「ここのカフェのコーヒーや紅茶美味しいですよね。私もよく行きますよ。甘くて…隠された苦さに気付かない…。それが良いんですけどね。」


私はこの時、ただの会話の一つだと思っていた…。本当の意味なんて気付いてもいなかったんだ。


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