大人の女に手を出さないで下さい
「ただいま〜」
「えっ!?もう帰ってきたの!?」
「え?うん、だめ?」
まだ7時前、梨香子は一人帰ってきてお風呂上がりの英梨紗は頭にタオルを被ったまま目を丸くする。
「ごはん食べた?」
「まだ…だけど…」
英梨紗は今日は一人だと思って夜ご飯は簡単に済まそうと思っていた。
じゃあはいこれ、と渡されたのは高級寿司店のお寿司のお土産。
やった!と一瞬喜んで、いやいやと梨香子を呆れた目で見た。
「なんでこんな早く帰ってきたの?デート楽しくなかった?」
「え?楽しかったよ?」
「じゃあなんで…お泊りしてもよかったのに」
「そんな、明日も早いし長い時間拘束したら蒼士くんゆっくり休めないでしょ?」
シラッとそんな事を言って梨香子はお風呂入ってくる〜とバスルームに消えてしまった。
渡されたお寿司を見つめ英梨紗はふうっと大きなため息をつく。
蒼士にしたらもっと梨香子と一緒にいたいはずなのに、まだ梨香子は英梨紗に遠慮してるらしい。
すかさず蒼士にメールを送ると、梨香子さんのペースに合わせるから気にしなくていいと言ってきた。
そうじゃなくって!二人きりでもっと楽しんでほしいっていう娘の優しさがわからないかな!?
と英梨紗は悶々としながら高級お寿司を開け遠慮なくパクついた。