大人の女に手を出さないで下さい
お互いの熱い吐息が頬を掠め、至近距離で見つめ合うと蒼士の瞳が揺れた。
「梨香子さん…いいよね?」
いつもの甘いおねだりに梨香子はうんと頷きかけた時、ガチャっと玄関が開く音がする。
「ただいま~」
英梨紗が帰ってきた。
ピキッと固まった二人はそそくさと離れ梨香子は立ち上がった。
居間に入ってきた英梨紗は一瞬ギクッとした顔になる。
取り繕うように梨香子は英梨紗に話しかけた。
「あ、英梨紗おかえり。遅かったね。ご飯出来てるよ」
「おかえり、英梨紗ちゃん」
「あ…ああ、ごめん。友達と食べてきちゃった。だからいらない。蒼士くんと二人で食べて」
ごめんね~と英梨紗はへらへらと、でも目も合わせず自分の部屋に入って行ってしまった。
え?約束したじゃないという間もなく戸は閉められ、思わず梨香子は蒼士を振り返り首を傾げた。
「…最近、やっぱり英梨紗がおかしいのよ」
「うん…俺に遠慮してるのかな?」
「それは違うと思うわ。蒼士くんがいないときでもあんな感じだもの」
去年の暮頃から英梨紗は梨香子に対し素っ気ない。
あまり目も合わせず、時に嬉しそうだったり時に何か思い詰めてることもあり、少し情緒不安定で何か悩んでるのかとも思ったが、彼氏との付き合いは順調なようでよくデートには行ってるようだし、友達が遊びに来ることもあるので学校での悩み事はなさそうなのだが、何を聞いても教えてくれない。
「梨香子さん…いいよね?」
いつもの甘いおねだりに梨香子はうんと頷きかけた時、ガチャっと玄関が開く音がする。
「ただいま~」
英梨紗が帰ってきた。
ピキッと固まった二人はそそくさと離れ梨香子は立ち上がった。
居間に入ってきた英梨紗は一瞬ギクッとした顔になる。
取り繕うように梨香子は英梨紗に話しかけた。
「あ、英梨紗おかえり。遅かったね。ご飯出来てるよ」
「おかえり、英梨紗ちゃん」
「あ…ああ、ごめん。友達と食べてきちゃった。だからいらない。蒼士くんと二人で食べて」
ごめんね~と英梨紗はへらへらと、でも目も合わせず自分の部屋に入って行ってしまった。
え?約束したじゃないという間もなく戸は閉められ、思わず梨香子は蒼士を振り返り首を傾げた。
「…最近、やっぱり英梨紗がおかしいのよ」
「うん…俺に遠慮してるのかな?」
「それは違うと思うわ。蒼士くんがいないときでもあんな感じだもの」
去年の暮頃から英梨紗は梨香子に対し素っ気ない。
あまり目も合わせず、時に嬉しそうだったり時に何か思い詰めてることもあり、少し情緒不安定で何か悩んでるのかとも思ったが、彼氏との付き合いは順調なようでよくデートには行ってるようだし、友達が遊びに来ることもあるので学校での悩み事はなさそうなのだが、何を聞いても教えてくれない。