このお見合い、謹んでお断り申し上げます~旦那様はエリート御曹司~

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「…一体、コレはどういうことですか榛名さん。」


ーー約二時間後。

思わず見惚れるほど大きなクルーズ船が港に停泊している光景が窓の外に見える汐留のホテルで、私はスーツ姿の彼に詰め寄っていた。

日笠さんによるゴーカート並みのハンドルさばきに身を委ねホテルに到着するや否や、あれよあれよという間にドレスと共に更衣室に放り込まれ、気付けば背伸びにも程があるというレベルの“パーティースタイル”に仕上げられている。


「綺麗だな。ドレスはピンクベージュにして正解だった。百合はスタイルがいいからよく似合ってる。」

「り、リップサービスは嬉しいですがそうじゃありません!!」


髪をセットし、いつも以上にイケメンセレブオーラが漂う彼を直視出来ずに顔をしかめる私。

すると、榛名さんは小さくため息をついて静かに語り出した。


「実は、今夜のクルージングパーティーにはハルナホールディングスの傘下の会社や名のある財閥のセレブが集まるんだが、こういう場では“挨拶”と言う名の“売り込み”が凄くてな…」

「“売り込み”?」

「…悪く言えば、“媚び売り”というか…。寄ってくるんだよ。“娘を紹介したい”だの、“今度食事はどうか”だの…」

「ーーつまり、榛名さんは私を“虫除け”に使いたいと?」

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