人生の続きを聖女として始めます
ーーー(獅子王)
神だの世界だのの話をされ、冷静ではいられなくなった。
ジュリがマデリンであるかもしれないという喜びと、それをもたらしたものが憎むべき世界だという矛盾。
どうしてこうまでオレ達は、この世界に翻弄されなければいけないのかと、怒りが込み上げた。
怒りに任せて執務室を出て、そのまま自室に帰ろうとした所、曲がり角で何かにぶつかった。
「きゃ!!」
「お……っと。悪い」
見ると、女が尻餅をついている。
手を貸すと、驚いた顔をしながら、深々と頭を下げ立ち上がった。
「あ、ありがとうございます。また、獅子王陛下におかれましては、御目出度いことが続き、お喜び申し上げます」
「あ、ああ。聖女のことか……そうだな……」
「いえ、それもありますが、ビクトリア様のご懐妊のことでございます」
「………………なんだと?」
何を言っているのか……暫く理解出来なかった。
女はオレの顔をじっと見て、その表情が困惑しているのに気付くと青ざめて頭を下げた。
神だの世界だのの話をされ、冷静ではいられなくなった。
ジュリがマデリンであるかもしれないという喜びと、それをもたらしたものが憎むべき世界だという矛盾。
どうしてこうまでオレ達は、この世界に翻弄されなければいけないのかと、怒りが込み上げた。
怒りに任せて執務室を出て、そのまま自室に帰ろうとした所、曲がり角で何かにぶつかった。
「きゃ!!」
「お……っと。悪い」
見ると、女が尻餅をついている。
手を貸すと、驚いた顔をしながら、深々と頭を下げ立ち上がった。
「あ、ありがとうございます。また、獅子王陛下におかれましては、御目出度いことが続き、お喜び申し上げます」
「あ、ああ。聖女のことか……そうだな……」
「いえ、それもありますが、ビクトリア様のご懐妊のことでございます」
「………………なんだと?」
何を言っているのか……暫く理解出来なかった。
女はオレの顔をじっと見て、その表情が困惑しているのに気付くと青ざめて頭を下げた。