人生の続きを聖女として始めます
「大変だ!!」

「!!!」

バタンと扉を開けて執務室へ飛び込むと、ガブリエラ、ロシュ、ドレイクがこちらを見て仰天した。
ロシュはオレの机に座ってふんぞり返っていたが見事にずり落ち、ガブリエラは地図に書き込んだ何かを慌てて消し、ドレイクは……特に何もしていなかった。

「なっ、何ですか??何事ですか!?」

必死なガブリエラにオレも必死になって言う。

「ビクトリアが懐妊したと……」

「えっ!?陛下まさか……」

「おい、そんなに飢えてたのか、最悪だな」

「趣味が悪すぎる……信じられない……」

ガブリエラ、ロシュ、ドレイクが同時に言うのでわけがわからなくなった。
だが、悪口を言っているのは何となくわかるぞ?

「違う!!嘘だ嘘!そんな噂が今王宮に流れている!!さっきミーシャという女から聞いた!!」

「ミーシャ?あー、それ、噂好きの厨房の女中ですよ?ほとんどがガセなんでほっとけばいいんです」

ガブリエラは肩を竦めて言い、ロシュはまた安心してふんぞり返り、ドレイクは笑って足を組み直す。

「他はそれでいい。誰に誤解されようがなんともないが……ジュリに言ったらしい……」

「!!!」

また3人が目を剥いてこちらを見る。
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