人生の続きを聖女として始めます
それから私とエスコルピオは、獅子王の執務室へと向かった。
道すがら、どういって尋ねたら良いかを何度もシュミレーションしてみる。
「ビクトリア妃がご懐妊だそうですけど、心当たりはありますか?」
とか、
「出来たそうですよ?本当ですか?」
とか………。
どんな風に言ってみても、聞きにくさは変わらない。
いっそのこと、ここから踵を返して帰ろうかな……なんて考えているうちに執務室前に着いてしまった。
大きく一回深呼吸。
そして、4回ほどしつこく扉を叩いた。
「………あれ?何の反応もないね?」
すると、エスコルピオが扉に耳をあて中の様子を確認する。
「音がしません。気配もなし。誰もいないようです」
「そう。仕方ないね。じゃあ、もう一人を先に訪ねてみる?」
「おすすめは出来ませんが……ジュリ様が行くというのなら、お供致します」
エスコルピオは乗り気でないのか、少し声のトーンが低い。
北館は敵の本拠地にも等しいから、嫌なのかも。
私も出来るなら会いたくはないよ?
でもこのままモヤモヤするのも嫌なのよね。
「エスコルピオ、行ってみてもいい?」
「わかりました。でも、常に回りには気を配って下さい。やつらは何かを企んでいるのかもしれない」
私に力強く注意をうながすと、エスコルピオは先に立って歩き始めた。
道案内してくれるのかな?
北館には行ったこともないし、見たこともない。
南館とは真逆にある場所で距離も一番遠いのだ。
道すがら、どういって尋ねたら良いかを何度もシュミレーションしてみる。
「ビクトリア妃がご懐妊だそうですけど、心当たりはありますか?」
とか、
「出来たそうですよ?本当ですか?」
とか………。
どんな風に言ってみても、聞きにくさは変わらない。
いっそのこと、ここから踵を返して帰ろうかな……なんて考えているうちに執務室前に着いてしまった。
大きく一回深呼吸。
そして、4回ほどしつこく扉を叩いた。
「………あれ?何の反応もないね?」
すると、エスコルピオが扉に耳をあて中の様子を確認する。
「音がしません。気配もなし。誰もいないようです」
「そう。仕方ないね。じゃあ、もう一人を先に訪ねてみる?」
「おすすめは出来ませんが……ジュリ様が行くというのなら、お供致します」
エスコルピオは乗り気でないのか、少し声のトーンが低い。
北館は敵の本拠地にも等しいから、嫌なのかも。
私も出来るなら会いたくはないよ?
でもこのままモヤモヤするのも嫌なのよね。
「エスコルピオ、行ってみてもいい?」
「わかりました。でも、常に回りには気を配って下さい。やつらは何かを企んでいるのかもしれない」
私に力強く注意をうながすと、エスコルピオは先に立って歩き始めた。
道案内してくれるのかな?
北館には行ったこともないし、見たこともない。
南館とは真逆にある場所で距離も一番遠いのだ。