嫁入り契約~御曹司は新妻を独占したい~
静まり返った森の夜に、さらに厳かな沈黙が流れる。
「私、中途半端な気持ちで契約して、結果的にご迷惑をかけてしまって……」
小さく息を吐く。
ピンクの桜のような花が、コロンと可愛らしく揺れた。
「私……、薫さんのことが好きです」
私は勇気を振り絞って、素直な気持ちをさらけ出す。
「好き、です……」
ギリギリ肩が触れそうな距離で座る隣の薫さんに、心臓の音が聞こえてるんじゃないかと思う。
それくらい、ドキドキして心臓が痛い。
「だから、契約結婚はもう続けられないと思いました。薫さんに好きになってもらえないのに、妻の振りをするのは辛過ぎて……」
言いかけたとき、目の前に影が出来た。視界が覆われたのだ、薫さんの体に。
「もういいよ、一華。戻ってきてくれたなら」
私の目の前でかがみこんだ薫さんの前髪が、額の近くでそよめく。
唇が重なり合う直前で、真剣な表情だった薫さんの眉尻がグッと下降するのを間近で見た。
片頬に手を添えて、触れるような優しいキス。
「一華、甘い匂いがする」
唇が触れる寸でのところで薫さんが囁いた。
「ブ、ブーケを持ってたからです、きっと! さっき彩月さんがその、甘い香りがするお花だって……」
「違うよ、一華の匂い」
慌ててしどろもどろになる私に構わずに、薫さんは首筋にチュッとわざと音を立てて口付ける。
「ちょ、ちょっと待っ……」
身をよじり、なんとか薫さんとの間に隙間を作ろうとすればするほど、逆に窮屈になる。
「もっと一華を堪能させて?」
懇願するような声が首筋をなぞる。
私の体の奥まった部分をときめかせるのは、薫さんにしかできない技で。
「私、中途半端な気持ちで契約して、結果的にご迷惑をかけてしまって……」
小さく息を吐く。
ピンクの桜のような花が、コロンと可愛らしく揺れた。
「私……、薫さんのことが好きです」
私は勇気を振り絞って、素直な気持ちをさらけ出す。
「好き、です……」
ギリギリ肩が触れそうな距離で座る隣の薫さんに、心臓の音が聞こえてるんじゃないかと思う。
それくらい、ドキドキして心臓が痛い。
「だから、契約結婚はもう続けられないと思いました。薫さんに好きになってもらえないのに、妻の振りをするのは辛過ぎて……」
言いかけたとき、目の前に影が出来た。視界が覆われたのだ、薫さんの体に。
「もういいよ、一華。戻ってきてくれたなら」
私の目の前でかがみこんだ薫さんの前髪が、額の近くでそよめく。
唇が重なり合う直前で、真剣な表情だった薫さんの眉尻がグッと下降するのを間近で見た。
片頬に手を添えて、触れるような優しいキス。
「一華、甘い匂いがする」
唇が触れる寸でのところで薫さんが囁いた。
「ブ、ブーケを持ってたからです、きっと! さっき彩月さんがその、甘い香りがするお花だって……」
「違うよ、一華の匂い」
慌ててしどろもどろになる私に構わずに、薫さんは首筋にチュッとわざと音を立てて口付ける。
「ちょ、ちょっと待っ……」
身をよじり、なんとか薫さんとの間に隙間を作ろうとすればするほど、逆に窮屈になる。
「もっと一華を堪能させて?」
懇願するような声が首筋をなぞる。
私の体の奥まった部分をときめかせるのは、薫さんにしかできない技で。