私が王子の彼女役? (365枚のラブレター もう1つの恋)

☆エイトside☆

「もうエイト、早く学校に行こうよ!」



「まだ寝てても間に合うだろ!
 瞬間移動ですぐなんだから」



「瞬間移動なんてダメだよ!
 手を繋いで学校まで歩きたいんだから!」



「カノン、なんだよそれ!」



俺は昨日、カノンに告白をした



『俺たち、きちんと付き合おう』って



親父が約束をしたからな
カノンと真剣に付き合ったら
クララをこの世に戻すことを考えるって



きっとこれで良かったんだ



カノンが俺の妻になることは
子供のころから決まっていたこと



この国のためと
国王が決めたこと



「カノン、先に学校に行ってて」



「ヤダ!エイトと一緒が良い」



「俺さ、親父に話してくるから
 お前と付き合いだしたこと」



「本当?国王様に報告してくれるの?
 すっごく嬉しい!エイト!大好き!
 じゃあ、先に学校に行ってるね」



カノンはそう言って
俺の部屋を出て行った



「親父、ちょっといいか」



ダイニングテーブルで朝食をとっている親父



「俺さ、覚悟を決めた

 昨日、カノンに付き合おうって話した

 俺たちさ
 子供のころから結婚することにはなっていたけど
 ただの幼馴染としてしか
 付き合ってこなかったから」



「それは、舞という子には
 一生会わないということなのか?」



「もう会うつもりはないよ

 舞と結ばれないことぐらい
 わかっているから

 だから、クララをこの世に戻すことを
 許してくれないか?」



「わかった 
 お前がそこまで言うなら考えよう」



「それと
 今夜0時でクララが消えて1年になる

 俺を言霊神社に、行かせてくれないか?」



「好きにしなさい」



「親父、ありがとな」



俺は親父にお礼を言うと
学校へ向かった

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