アナタと、キスと、銃声と。
翔平ちゃんはため息をついてから車から降り、わたしの方の扉を開ける。
わたしが降りると、またお姫様抱っこ。
おかえりなさいっという組員の横を通り過ぎて、自分の部屋へ。
「ちょ、靴!」
「あ、忘れてた」
わたしをベッドに座らせると靴を脱がせ、そのままベッドへと押し倒し。
抱き枕のようにぎゅっと抱き締めて布団を被る。
あっという間にベッドの中。
「梨瑚」
「な、なに…」
「キス、して」
「へっ!?」
大人しく寝てるのかと思いきや、お願いする言葉が降ってくる。
さっきわたしからキスしたけど…!
…お願いされると…話が違う。