オタクですけど、何か?~友情編~
赤髪Aの理解に苦しむポーズに若干の羞恥を抱きながらも、僕は何も見なかった…と、彼を静かに正視する。
「あ、あだっちゃん…!言っちゃっていいのかよ…!」
「高校入ったらオタク隠して強面の不良になろうって約束したじゃん?!」
「ああ…」
「中学の時みたいに"あいつら不良だけどオタクとかマジだせぇ"って言われるのは、いい加減うんざりだって、だから高校ではオタクを隠して不良生活満喫しようって言ったじゃんかよ…!」
「そうだよあだっちゃん!!高校ではオタクだっていう自分を封じるって誓ったじゃねぇか!
だから俺だって大好きなガンプラ作らないようにしてんのに…!」
「俺だって大好きなゲーム我慢してるしアニメ見ずに我慢してんのに…!」
「…や、お前等やたら説明くさいな」
ああ、なんだ。チューリップ達もオタクでしたか。
へーそうですか。心底どうでもいい。
仲間内でもめだした事もあって、僕はその場を離れようとした。
それが最善だと思ったし、第一にこんな茶番劇、自分には全く関係ないし。
「待てよ萌木!」
「!」
でも、離れられなかった。
赤髪のあだっちゃんに腕を捕まれてしまったせいで。