若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
「あ、矢神さん。なんとか間に合いました」
矢神は繁々と佳織を見つめた。
「綺麗だ。深紅のドレスがとてもよくお似合いで」
「ありがとうございます」
自分でも感心したくらいなのだから、そう言われてまんざらでもなかった。
お世辞だとわかっていても悪い気はしないが、矢神の口上がいかにもスマート過ぎて、それがなんとなく癪に障る。
「冗談みたいな美人しかいらっしゃらないので、逃げ出したい気分です」
つい憮然としてそう答えた。
それは本当だった。
客の全員が女性を同伴している。
恋人なのか彼らの妻なのかはわからないが、美人コンテストのように誰もが競い合うように美しい。更に言えば男性客も全員がモデルのようにスタイルも顔もイケメンなのだ。
絵に描いたような美男美女を前にして、佳織は軽く打ちのめされていた。ついさっき我が身の変貌ぶりに感動してムクムクと湧き上がったはずの自信が一瞬でペシャンコになった気分である。
「またまた、御謙遜を」
矢神がおもしろそうに笑う。
「ちなみに羽原さんの席は私と一緒です。パートナーが私ですみません」
「こちらこそ」
矢神は繁々と佳織を見つめた。
「綺麗だ。深紅のドレスがとてもよくお似合いで」
「ありがとうございます」
自分でも感心したくらいなのだから、そう言われてまんざらでもなかった。
お世辞だとわかっていても悪い気はしないが、矢神の口上がいかにもスマート過ぎて、それがなんとなく癪に障る。
「冗談みたいな美人しかいらっしゃらないので、逃げ出したい気分です」
つい憮然としてそう答えた。
それは本当だった。
客の全員が女性を同伴している。
恋人なのか彼らの妻なのかはわからないが、美人コンテストのように誰もが競い合うように美しい。更に言えば男性客も全員がモデルのようにスタイルも顔もイケメンなのだ。
絵に描いたような美男美女を前にして、佳織は軽く打ちのめされていた。ついさっき我が身の変貌ぶりに感動してムクムクと湧き上がったはずの自信が一瞬でペシャンコになった気分である。
「またまた、御謙遜を」
矢神がおもしろそうに笑う。
「ちなみに羽原さんの席は私と一緒です。パートナーが私ですみません」
「こちらこそ」