若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
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――イタッ。
頭はズキズキと割れるように痛く、胃の中でなにかがのたうち回っているように気持ちが悪い。
死ぬ……と呟きながら、佳織は両手で目を覆った。
それでもなんとか根性だけで上半身を起こした彼女は、ベッドサイドのチェストに手を伸ばしてペットボトルを手に取った。
ゴクゴクと音を立てながら水を飲むとホッとため息をつく。
酷い二日酔いだ。
昨日結婚式で乾杯をしたあの時から深夜まで、ワインを飲み続けた。
もちろんずっと飲んでいたわけではないが、ディナーの後は矢神とマリーを相手に酔い潰れて眠るまでグラスを傾け続けたのである。
佳織はもともと酒に弱いほうではなかった。でも、長時間のフライトの後で、体が疲れているということもあったのかもしれない。
ワインはとても美味しかったし、それに、矢神もマリーも恐ろしいほど酒に強くて、ペースも早かった。
――あの二人。ザルどころか、枠だわ。
忌々しく思うが、そんな八つ当たりをしたところで、この頭痛が治まるわけじゃない。