若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
佳織はジッと矢神を見つめた。
月井夕翔よりは、まだ彼の方がわかりやすい。
言葉じりのひとつとして聞き逃さないよう、耳を澄まし集中した。
佳織を見つめかえした矢神は、何かを言いかけたが、溜まりかねたようにプッと笑いだした。
「なんですか、いきなり」
矢神は右手の拳を口元に当てて、前屈みになってクックッと笑う。
「そ、そんな顔をしなくても」
「えっ?! わ、私?な、なにか」
大笑いをされる覚えはない。
もしや、顔になにかついているのかと慌ててバッグから鏡を取り出して見てみたが、何も付いてはいない。
一体なんなんだと矢神を睨むと、ひとしきり笑った彼は最後に軽く咳をして、佳織に向きなおった。
「失礼、あなたが食いつきそうな勢いなので、つい」
そう言いながら矢神は指先でネクタイの結び目を直す。
月井夕翔よりは、まだ彼の方がわかりやすい。
言葉じりのひとつとして聞き逃さないよう、耳を澄まし集中した。
佳織を見つめかえした矢神は、何かを言いかけたが、溜まりかねたようにプッと笑いだした。
「なんですか、いきなり」
矢神は右手の拳を口元に当てて、前屈みになってクックッと笑う。
「そ、そんな顔をしなくても」
「えっ?! わ、私?な、なにか」
大笑いをされる覚えはない。
もしや、顔になにかついているのかと慌ててバッグから鏡を取り出して見てみたが、何も付いてはいない。
一体なんなんだと矢神を睨むと、ひとしきり笑った彼は最後に軽く咳をして、佳織に向きなおった。
「失礼、あなたが食いつきそうな勢いなので、つい」
そう言いながら矢神は指先でネクタイの結び目を直す。