若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
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ランチを終えてレストランで佳織と別れた矢神は、彼女の背中が見えなくなるのを見届けてからタクシーに手を挙げた。
中に乗り込むなり、考えを巡らせる。
夕翔の本音がどこにあるのか。
彼が若い新妻に対してどう思っているのか。
そこは佳織だけでなく矢神も気になるところである。
が、秘書として一番彼の身近にいる自分にも、彼の心は読めない。
せめて向葵自身がどう思っているのかが心配で、佳織に聞いてみたのである。
矢神が初めて向葵を知ったのは二年前。
その時矢神はとあるグループ企業の社内の雰囲気を掴むため、ウォーターサーバーと自動販売機の点検作業の仕事をしていた時だった。販売機の設置場所はオフィスの一角にある休憩室で、社員たちがコーヒーを片手に雑談をしていた。
そして矢神の仕事は、販売機の点検というよりもその雑談に耳を傾けることにあった。と言っても、本当にそのために自分が派遣されていたのかどうかはわからない。
ランチを終えてレストランで佳織と別れた矢神は、彼女の背中が見えなくなるのを見届けてからタクシーに手を挙げた。
中に乗り込むなり、考えを巡らせる。
夕翔の本音がどこにあるのか。
彼が若い新妻に対してどう思っているのか。
そこは佳織だけでなく矢神も気になるところである。
が、秘書として一番彼の身近にいる自分にも、彼の心は読めない。
せめて向葵自身がどう思っているのかが心配で、佳織に聞いてみたのである。
矢神が初めて向葵を知ったのは二年前。
その時矢神はとあるグループ企業の社内の雰囲気を掴むため、ウォーターサーバーと自動販売機の点検作業の仕事をしていた時だった。販売機の設置場所はオフィスの一角にある休憩室で、社員たちがコーヒーを片手に雑談をしていた。
そして矢神の仕事は、販売機の点検というよりもその雑談に耳を傾けることにあった。と言っても、本当にそのために自分が派遣されていたのかどうかはわからない。