若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
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「え? 毎日?」
佳織は思わず目を見張る。
「といっても遅いときは十二時を過ぎているし、夕食だけ帰ってきてまた会社に戻るとか、あまり顔を合わせる時間がないんですけどね」
指先でクルクルとパスタを絡めながらそう言うと、向葵は少し照れたように口元を結んで俯いた。
器用にフォークを操るその指は白く、淡い色だが綺麗にマニキュアが塗られている。視線を自分の手元に戻しながら、佳織の心は複雑に揺れた。
約束していた通り、一週間ごとにふたりは会っている。
結婚式を終えたあとに会うのはこれで二回目。
仕事といえば仕事だが、気持ち的には事務的な関係を超えもはやている佳織は、事務所ではなくランチに誘ったのである。
「え? 毎日?」
佳織は思わず目を見張る。
「といっても遅いときは十二時を過ぎているし、夕食だけ帰ってきてまた会社に戻るとか、あまり顔を合わせる時間がないんですけどね」
指先でクルクルとパスタを絡めながらそう言うと、向葵は少し照れたように口元を結んで俯いた。
器用にフォークを操るその指は白く、淡い色だが綺麗にマニキュアが塗られている。視線を自分の手元に戻しながら、佳織の心は複雑に揺れた。
約束していた通り、一週間ごとにふたりは会っている。
結婚式を終えたあとに会うのはこれで二回目。
仕事といえば仕事だが、気持ち的には事務的な関係を超えもはやている佳織は、事務所ではなくランチに誘ったのである。