若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
早速明日の朝電話をしようと、それもスマートホンに記録する。

「給付型かぁ……」
向葵は思わず呟いた。

いま彼女が借りている奨学金は貸与型なので、無利息だけれども返済はしなければならない。
返済しなくて済む給付型に変更できたら本当にありがたいんだけどなぁ、と、しみじみ思う。

奨学金を借りたのも生活が慎ましいのも、自分で選んだ道だから後悔はしていないが、それはそれとして、返済のことを考えると気が重いのも事実だ。

入学してからずっと、授業も真面目に受けて成績もそれなりに良かった。

――もしかしたら、返済免除のようないい条件がある?
 あったりしちゃう?

通知を胸に抱き、向葵はうふふと胸を躍らせた。

大切な封書だ。
無くさないようにボードに磁石で貼り付けた。
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