クローバー
「母子手帳をもらって、服などを見に行ったりして、部屋を探して、家へ帰って、お腹の中にいた茉莉に手紙を書いて、机に写真をしまって鍵をかけたの。沙衣も礼衣も驚いてたわ。そうよね、お腹に赤ちゃんいるの。14歳だった礼衣は、誰の子供なの?と聞いた。言わない私に、何で言わない!男を連れて来いよ!!叫んでた。私は礼衣にお腹を触らせ、ほら動いてる。女の子。かわいい。私は、この子と生きていくの。お願い…許して?と言ったの。」
「そんなの…。」
「沙衣は、…お姉ちゃん?ママは沙衣を抱いて、撫でて、沙衣、ごめんね…ひどいお姉ちゃんよね。寂しい思いをさせてごめんなさい。いつも心配してくれてるの知ってたから。沙衣は涙ぐんだわ。…それからすぐに茉莉は生まれた。気絶するくらい痛かったけど。初めて生まれた茉莉を見た時、パパを思い出した。出かけた名前。おばあさんは、父親の名前ね。似てるんだ。と言った。愛しい娘。初めて抱いた時、嬉しかった。初めて沙衣と礼衣とおじいさんが茉莉を見た時、おじいさんは、かわいいと抱いては、じいじですよぉ。と、顔がほころんでいた。父親を隠した分では怒っていたけれど初孫だから。沙衣は、かわいいかわいい。抱いては撫でて。礼衣は、僕がお父さんになるからね。私が、ダメ。この子のパパは神聖なの。と言うと、姉さんと子供を捨てた最低な男のどこが神聖だ。と怒った。それでもママにとって遥紀…パパは神聖なものだった。」
「好きで。後悔なんてしていない。遥紀の子供のだけで幸せだった。茉莉を縛ってしまったことはごめんなさい、ママは茉莉を愛してる。」
「ママ… 。」


その頃、遥紀の両親と兄夫婦は、茉衣の両親、妹夫婦、弟夫婦に謝る。
父親と弟は少し気分悪い。

「すみませんでした!娘さんを勝手な理由から暴力を奮って、別れないなら、これ以上の危害を加えると脅して息子と別れさせ、妊娠させて、知らないまま捨てさせて、そして再会して事実を知り、全てを捧げて私達を捨てて駆け落ちした。それに気付いた私達は、茉莉ちゃんが息子に抱き着いて甘えていたのを見つけ、恨みが茉莉ちゃんに向き、学校の帰りの茉莉ちゃんに話しかけ、危険を感じ、逃げようとした茉莉ちゃんに睡眠薬を飲ませ、眠った茉莉ちゃんを、車に押し込み誘拐して、」

(ここからは兄)

「目覚めた実の姪っ子、茉莉ちゃんをお嫁に行けない体
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