クローバー
みんな席につく。そして、淡いイエローのドレスを着た茉衣を遥紀が優しくエスコートして席に着く。
式は進み、最後の両親への手紙。
「パパ、ママ、今まで育ててくれてありがとう。パパ、ママ、沙衣、礼衣…ごめんなさい。…いきなり子供ができて、私は家を出る決意をした。ダメな娘でごめんね。パパはすぐに父親は誰だ、連れてこい!と追求した。私はただ、頑なにそれを拒んだ。そこまでしてまで守りたかった。ダメな娘ね。軽蔑したよね?勝手な娘。悪いのは私。でもね、軽い気持ちで産んでいない。茉莉は生まれた、勝手な私の子供、きっとパパは迷惑だったはずなのに愛してくれた。抱いてくれて、初節句にはかわいいひな人形をにっこりしながら買ってくれた。しまおうとすると、まだしまうな。婚期が遅れて欲しいと抱いて、茉莉はずっ〜とじいじの側にいるもんな〜。デレデレ。桜を見に行っては、はしゃぐ茉莉を抱いてくれて。ありがとう。何より嬉しかった。」
「ママ、最初に私の妊娠に気付いたママ。病院に行こう?と言ってくれた。真田家にとって不都合な私は家を出ることを決意して、お医者さんに、二人で生きていく為に性別を教えて下さい。今から揃えたいです。と言った時、戸惑いを見せた。家に帰る前に物件を探したり、ピンクのベビー用品を一方的に買った私なのに殴ったりしなくて、静かに見ていたママ。家に帰って、憤慨したパパから必死に守ってくれたママ。出産に備えて新居で過ごし始めた頃、部屋で子供の父親のことを想っていたら、突然の激しい痛みに襲われ、ふらふらになりながらもママに助けを呼んだ。気絶して、帝王切開寸前で、でも下に下りてきていた。生まれた茉莉を見て、思わず父親の名前を言いかけたの。ママはそれをすぐに察知して、父親似ね。と言われた。はっきり言えなくてごめんなさい。」
「沙衣、甘えん坊なあなたは礼衣の前ではお姉さんらしくしっかり者で私の前では甘えたかったのね。お姉さんの建前、そうできなかったみたい。淋しい思いさせてごめんね。多分、一番甘やかして、感情的な礼衣の被害に一番遭ったのは沙衣だと思う。礼衣はあれから男なんて信じない!と意地張ってたから。沙衣が付き合ってたりしたらきっと怒ったでしょ?沙衣は本当良かったと思ってる。大切な人を見つけたの。すごく優しい人。茉莉が2、3才くらいの頃、遊びに来た時に見つけたキスマーク。
式は進み、最後の両親への手紙。
「パパ、ママ、今まで育ててくれてありがとう。パパ、ママ、沙衣、礼衣…ごめんなさい。…いきなり子供ができて、私は家を出る決意をした。ダメな娘でごめんね。パパはすぐに父親は誰だ、連れてこい!と追求した。私はただ、頑なにそれを拒んだ。そこまでしてまで守りたかった。ダメな娘ね。軽蔑したよね?勝手な娘。悪いのは私。でもね、軽い気持ちで産んでいない。茉莉は生まれた、勝手な私の子供、きっとパパは迷惑だったはずなのに愛してくれた。抱いてくれて、初節句にはかわいいひな人形をにっこりしながら買ってくれた。しまおうとすると、まだしまうな。婚期が遅れて欲しいと抱いて、茉莉はずっ〜とじいじの側にいるもんな〜。デレデレ。桜を見に行っては、はしゃぐ茉莉を抱いてくれて。ありがとう。何より嬉しかった。」
「ママ、最初に私の妊娠に気付いたママ。病院に行こう?と言ってくれた。真田家にとって不都合な私は家を出ることを決意して、お医者さんに、二人で生きていく為に性別を教えて下さい。今から揃えたいです。と言った時、戸惑いを見せた。家に帰る前に物件を探したり、ピンクのベビー用品を一方的に買った私なのに殴ったりしなくて、静かに見ていたママ。家に帰って、憤慨したパパから必死に守ってくれたママ。出産に備えて新居で過ごし始めた頃、部屋で子供の父親のことを想っていたら、突然の激しい痛みに襲われ、ふらふらになりながらもママに助けを呼んだ。気絶して、帝王切開寸前で、でも下に下りてきていた。生まれた茉莉を見て、思わず父親の名前を言いかけたの。ママはそれをすぐに察知して、父親似ね。と言われた。はっきり言えなくてごめんなさい。」
「沙衣、甘えん坊なあなたは礼衣の前ではお姉さんらしくしっかり者で私の前では甘えたかったのね。お姉さんの建前、そうできなかったみたい。淋しい思いさせてごめんね。多分、一番甘やかして、感情的な礼衣の被害に一番遭ったのは沙衣だと思う。礼衣はあれから男なんて信じない!と意地張ってたから。沙衣が付き合ってたりしたらきっと怒ったでしょ?沙衣は本当良かったと思ってる。大切な人を見つけたの。すごく優しい人。茉莉が2、3才くらいの頃、遊びに来た時に見つけたキスマーク。