バッドジンクス×シュガーラバー
「ねぇ小糸さん、今日このあとヒマかな? 実は今夜、同期で飲みに行く約束してて」
「え?」
「男ばっかりで華がないからさ、女の子にも来てもらいたいんだよねー」
ニコニコと明るい声で持ちかけられ、いよいよ混乱する。
えぇ? どうして、私にそんなことを言ってくるの?
たしかこの男性はいくつか年上のはずで、年齢にも共通点はない。
顔の前で両手を合わせ、男性が軽く首をかしげるように私を覗き込む。
「ね、お願い。ほら、友達も連れてきていいからさ! たしか小糸さんって、マーケティング部の吉永さんと同期なんだよね?」
一見害のなさそうな笑顔を浮かべている彼のその言葉で、ああ、と納得した。
そっか。最初から、狙いは侑子だったんだ。
ようやく腑に落ち、心の中でため息をつく。
別に自分がダシにされていることに怒りなどは感じなくて、ただ、相手の目的がわかったことでちょっとだけ気持ち悪さは軽減された。
……いや、気分がいいものではないな。侑子も私も、この人たちのコンパニオンじゃないんだから。
「あの──」
「小糸」
意を決して、断りを入れようとしたときだ。
突然背後から鋭く名前を呼ばれ、私は反射的に後ろを振り返った。
「え?」
「男ばっかりで華がないからさ、女の子にも来てもらいたいんだよねー」
ニコニコと明るい声で持ちかけられ、いよいよ混乱する。
えぇ? どうして、私にそんなことを言ってくるの?
たしかこの男性はいくつか年上のはずで、年齢にも共通点はない。
顔の前で両手を合わせ、男性が軽く首をかしげるように私を覗き込む。
「ね、お願い。ほら、友達も連れてきていいからさ! たしか小糸さんって、マーケティング部の吉永さんと同期なんだよね?」
一見害のなさそうな笑顔を浮かべている彼のその言葉で、ああ、と納得した。
そっか。最初から、狙いは侑子だったんだ。
ようやく腑に落ち、心の中でため息をつく。
別に自分がダシにされていることに怒りなどは感じなくて、ただ、相手の目的がわかったことでちょっとだけ気持ち悪さは軽減された。
……いや、気分がいいものではないな。侑子も私も、この人たちのコンパニオンじゃないんだから。
「あの──」
「小糸」
意を決して、断りを入れようとしたときだ。
突然背後から鋭く名前を呼ばれ、私は反射的に後ろを振り返った。