バッドジンクス×シュガーラバー
「なら、また証明してみせるか? そうだな、今度は──あんな子どもじみたキスじゃなく、もっとすごいやつを試してもいいが」

「な……っ?!」



ボボッと、今度は一気に顔が熱くなる。

二の句が継げず、久浦部長を見上げたまま固まった。

あまりのことにワナワナと身体を震わせる私に気づいているのかいないのか、部長はまた余裕たっぷりに口角を上げて目を細める。



「俺からは以上だ。長々と話してしまっていたが、おまえはどこかへ行くところだったんじゃないのか?」

「……あっ」



久浦部長に言われ、自分がラボに向かう途中だったことを思い出した。

早く向かわなくてはと、一瞬にして焦る。

そこで不意に部長が、私の頭の上へ自らの手を載せた。



「心配かけて悪かった。それから、ありがとう」



ポンポンと手のひらを2回弾ませてささやく久浦部長は、何のからかいも見られない優しい表情で。

私はまたキュッと胸を絞られるような、不思議な心地を覚える。
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