【完】今日もキミにドキドキが止まらない



---遡ること約一ヶ月前。



「好きです工藤くん……!私と、あの……っ、付き合ってください……!」



あれこれ考えた告白文も工藤くんを前にしたら語彙力は地へと還り、もうホント、どストレートに。


先月の文化祭が終わったあと私は工藤くんに告白したのだ。



毎朝、工藤くんに挨拶をすることだけを日課にしてきた。

他の女の子達みたいに喋りかけたりしたことのない私。


今までどれだけの女の子が告白したかもうわからないくらいで、その度に工藤くんは尽く女の子を泣かせてるって噂も知っていた。



だから当然、フラれることは覚悟していたんだけど……。


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