売れ残りですが結婚してください
「全然わかんない。それより唯姉は決めたの?」

「うん」

唯はスマホを取り出し、試着した画像を翠に見せた。

翠はドレスよりも幸せそうに微笑んでいる唯の表情の方が気になった。

(普通の花嫁はみんなこんな幸せそうな笑みを浮かべるのに自分はこんな顔を作れるのだろうか)

「綺麗だね」

「本当?」

唯はドレスを褒められたと思ったが違っていた。

「うん、唯姉すごくいい顔してる。とっても幸せそう」

翠の言葉に家族全員の表情が硬くなった。

だが誰も言い返せないのは唯は恋愛結婚で翠は顔も見たことのない許嫁との結婚。

だが翠はすぐにハッとする。

微妙な空気に自分がさせてしまったとすぐに気づいたからだ。

「でもドレスも素敵」

「そ、そうなか?」

「うん、そうだ。私のドレス唯姉と同じのでいいよ」

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