売れ残りですが結婚してください
「どうしたの?これ」

ウェディングドレスのカタログが山のようにあったのだ。

「私のドレスを今日母さんと彼の三人で見に言ったのよ。そしたら翠のもって母さんがしつこく言ういうからカタログもらってきたのよ」

唯は冴子の方を見ながら答えた。

「へ〜そうなんだ」

翠の他人事のような返事をすると、関心がないのかカタログをチラッると2階に上がろうとする。

その様子に顔しかめ、翠を無理やりソファに座らせた。

「まだ話は終わってないわよ。自分のことよちゃんと見なさい。結婚式は一生に一度の晴れ舞台なのよ。ここにいいのがなければレンタルショップでもいいし、買ってたっていいのよ。そうそうこれなんてどう?アンティークっぽいのもおしゃれよ〜」

冴子があまりにも猛アピールするので翠は仕方なく適当に一冊のカタログを手に取るとパラパラとめくる。

だが、スタイルの良い外人モデルが着用しているドレスを見ても翠には全くピンとこない。

だが翠はそれ以前に自分がこういうドレスを着るイメージが全く湧かない。

「ねえ、何かいいのはあった?」

冴子の問いかけに翠はカタログをテーブルに置くと首を横に振る。
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