求愛一夜~次期社長とふたり暮らししています~
今日は色々あって、なんだか老けるわ……。
ため息をひとつ零し、エレベーター近くの自販機まで向かう。
エナジードリンクを買おうと財布を開けたところで、そばの会議室から山瀬君と坪井係長が出てきた。
どよんとした暗い表情を見るに、上原課長から厳しいお叱りがあったようだ。
「坪井係長、山瀬君。何か飲みます?」
「お気持ちだけいただきます」
「俺もいいっす」
坪井係長が遠慮するのは予想出来たが、山瀬君もとは意外だ。
いつもなら、『ゴチになりまーす』と尻尾を振る勢いで喜ぶのに……。
「ねぇ、山瀬君。上原課長、怒ってた?」
「激おこっすよ」
山瀬君はすっかりしょげきった様子で、廊下にため息をつく。
だが、坪井係長はススッと足を忍ばせ、閉めきった会議室のドアに近づいた。そして躊躇いもせず、ドアに耳を当てる。盗み聞きじゃないか!
ため息をひとつ零し、エレベーター近くの自販機まで向かう。
エナジードリンクを買おうと財布を開けたところで、そばの会議室から山瀬君と坪井係長が出てきた。
どよんとした暗い表情を見るに、上原課長から厳しいお叱りがあったようだ。
「坪井係長、山瀬君。何か飲みます?」
「お気持ちだけいただきます」
「俺もいいっす」
坪井係長が遠慮するのは予想出来たが、山瀬君もとは意外だ。
いつもなら、『ゴチになりまーす』と尻尾を振る勢いで喜ぶのに……。
「ねぇ、山瀬君。上原課長、怒ってた?」
「激おこっすよ」
山瀬君はすっかりしょげきった様子で、廊下にため息をつく。
だが、坪井係長はススッと足を忍ばせ、閉めきった会議室のドアに近づいた。そして躊躇いもせず、ドアに耳を当てる。盗み聞きじゃないか!