求愛一夜~次期社長とふたり暮らししています~
ふたりに近づこうする歩を止めて、怖々と坪井係長の顔を窺う。
タタンッと、タイピングの音を一際強くさせた彼女は淡々と答えた。
「それって老けてるってことですね。アラフォーに片足ツッコんだババアですからね、私は」
ああっ、やっぱりNGワードだった!
私は頭を抱えつつ、エビのように背を逸らす。そこで、私のそばをスッと誰かが通り過ぎた。
スーツの裾をなびかせたのは上原課長だ。
彼はまっすぐ坪井係長のデスクに向う。そして彼女のパソコンをしばし眺めた後、柔らかく微笑した。
その気配を感じたらしく、坪井係長が背を振り返る。
「上原課長。お疲れ様です」
「お疲れ様です。坪井係長、少しデスクを離れて休んでください」
「いえ。そんなわけには……」
「ここ、数字と違ってます。多分、二重集計かな」
「えっ……」
タタンッと、タイピングの音を一際強くさせた彼女は淡々と答えた。
「それって老けてるってことですね。アラフォーに片足ツッコんだババアですからね、私は」
ああっ、やっぱりNGワードだった!
私は頭を抱えつつ、エビのように背を逸らす。そこで、私のそばをスッと誰かが通り過ぎた。
スーツの裾をなびかせたのは上原課長だ。
彼はまっすぐ坪井係長のデスクに向う。そして彼女のパソコンをしばし眺めた後、柔らかく微笑した。
その気配を感じたらしく、坪井係長が背を振り返る。
「上原課長。お疲れ様です」
「お疲れ様です。坪井係長、少しデスクを離れて休んでください」
「いえ。そんなわけには……」
「ここ、数字と違ってます。多分、二重集計かな」
「えっ……」