求愛一夜~次期社長とふたり暮らししています~
横浜に大型ショッピングモールをオープンする計画があるらしく、ファミリー層向けのフロアには、我社専用の玩具店が入る予定だ。

山瀬君にはフロアのどこに店舗を構えるかを交渉して貰っており、今日は先方と打ち合わせがあった。私より一足先に戻った彼のデスクは、私の右隣。

横並びに座りつつ、彼から貰った報告は喜ばしいものだった。
駅繋がりの外階段から入ってすぐの店舗を確保出来そうだという。

デスクに広がる港モールの図面を眺めながら、私は感嘆の吐息をつく。

「へえ、いい場所を貰えたね。やったね、山瀬君!」

どこに店舗を置けるかは重要な事案だ。
集客が望めそうな場所は売上に直結するから、どのテナントも狙ってくる。モールに入ってすぐの目立つ場所取りは争奪戦になるのだ。

「そうでしょう? なかなかやるんすよ、俺!」

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