求愛一夜~次期社長とふたり暮らししています~
「そうしてちょうだい。ああっ……そういえば。この前、美優の会社の課長さんから電話を貰ったわよ」
「上原課長から?」
もしかして、家事に行ってることを話してるのかな?
母は古風な性格だ。
凜ちゃんがいるとはいえ、恋人でもない独身の男の家に毎日通っていると知ったら、母は失礼なことを言い出しかねない。
上原課長からは何も聞いてないけど、大丈夫だったかな……。
彼が母に理不尽なことを言われてないか案じると、母はからっとした声で言った。
「この前、階段から落ちかけたんだって?」
「あっ、うん……」
そのことか。上原課長、わざわざ電話してくれてたんだ……。
「階段って! 美優さん、大丈夫ですか!?」
母の肩を揉んでいた奈々さんが目を見張ると、母があっけらかんと言う。
「大丈夫よぉ。美優は丈夫なのが取り柄だし、昔から怖い物知らずなの。ねぇ」
「上原課長から?」
もしかして、家事に行ってることを話してるのかな?
母は古風な性格だ。
凜ちゃんがいるとはいえ、恋人でもない独身の男の家に毎日通っていると知ったら、母は失礼なことを言い出しかねない。
上原課長からは何も聞いてないけど、大丈夫だったかな……。
彼が母に理不尽なことを言われてないか案じると、母はからっとした声で言った。
「この前、階段から落ちかけたんだって?」
「あっ、うん……」
そのことか。上原課長、わざわざ電話してくれてたんだ……。
「階段って! 美優さん、大丈夫ですか!?」
母の肩を揉んでいた奈々さんが目を見張ると、母があっけらかんと言う。
「大丈夫よぉ。美優は丈夫なのが取り柄だし、昔から怖い物知らずなの。ねぇ」