異世界にトリップしたら、黒獣王の専属菓子職人になりました
時間になると係りの者が来て、盆の上におはぎが乗った皿を並べ、それをワゴンに載せて運んでゆく。ついてくるよう言われてメグミも一緒に行った。
到着した部屋には、白いクロスが掛かった長いテーブルと、その向こうに座る五人の男性がいた。その中に、メグミの後ろから作業を見ていた背の高い人もいる。
係りの者によって、おはぎが二個乗った皿がそれぞれの前に置かれた。
「黒いぞ」
「なにかの粒の入ったあんで包んでいるのでしょうか」
ざわざわと隣同士で話している。年配の人ばかりの中で背の高い男はかなり若い方だったが、ひと言も話さない。
扉が開いてもうひとりの候補者が入ってきた。若い男性で、いかにもなパティシエ姿だった。作ったお菓子はどうやらケーキのようだ。青と白のグラデーションのクリームが、三角のケーキ生地を布で包んだように形造られていた。美しい。
『おぉ』とその場がざわつく。見た目の派手さはこういった選考の場合、非常に有利になるだろう。
到着した部屋には、白いクロスが掛かった長いテーブルと、その向こうに座る五人の男性がいた。その中に、メグミの後ろから作業を見ていた背の高い人もいる。
係りの者によって、おはぎが二個乗った皿がそれぞれの前に置かれた。
「黒いぞ」
「なにかの粒の入ったあんで包んでいるのでしょうか」
ざわざわと隣同士で話している。年配の人ばかりの中で背の高い男はかなり若い方だったが、ひと言も話さない。
扉が開いてもうひとりの候補者が入ってきた。若い男性で、いかにもなパティシエ姿だった。作ったお菓子はどうやらケーキのようだ。青と白のグラデーションのクリームが、三角のケーキ生地を布で包んだように形造られていた。美しい。
『おぉ』とその場がざわつく。見た目の派手さはこういった選考の場合、非常に有利になるだろう。