異世界にトリップしたら、黒獣王の専属菓子職人になりました
一人がおはぎから目を放さずに言う。
「これは――あ、いままで食べたことのないものですよ。いやなんというか、彼女が作ったものはいままでもそうでしたが、これは菓子なのか?」
「甘いですからね。菓子でしょう。この粒粒としたものは豆でしょうか」
隣同士で話していると、最初におはぎを口にした高身長の男が言う。
「これは豆です。もっと別なものかと思ったが。甘いのは砂糖のせいですね。斬新だな」
元の世界でも、欧州における豆は塩で味をつけた準主食だった。スープにも入れるし、もちろん肉にいれてこねたりもする。砂糖で菓子にする材料ではなかったのだから、意外に思われるのも無理はない。
もっとも、インゲン豆を甘くした白あんは誰もが普通に食べていたのを思うと、粒あんは色の与えるインパクトがより大きいのか、または粒によって豆の感触が強く出ているからなのか。それはメグミには分からない。
「豆だとは……」
しみじみと眺めている面々の様子に、おはぎに対する嫌悪感はなかった。
「これは――あ、いままで食べたことのないものですよ。いやなんというか、彼女が作ったものはいままでもそうでしたが、これは菓子なのか?」
「甘いですからね。菓子でしょう。この粒粒としたものは豆でしょうか」
隣同士で話していると、最初におはぎを口にした高身長の男が言う。
「これは豆です。もっと別なものかと思ったが。甘いのは砂糖のせいですね。斬新だな」
元の世界でも、欧州における豆は塩で味をつけた準主食だった。スープにも入れるし、もちろん肉にいれてこねたりもする。砂糖で菓子にする材料ではなかったのだから、意外に思われるのも無理はない。
もっとも、インゲン豆を甘くした白あんは誰もが普通に食べていたのを思うと、粒あんは色の与えるインパクトがより大きいのか、または粒によって豆の感触が強く出ているからなのか。それはメグミには分からない。
「豆だとは……」
しみじみと眺めている面々の様子に、おはぎに対する嫌悪感はなかった。