異世界にトリップしたら、黒獣王の専属菓子職人になりました
そんな日々の中で、三日に一度はコンラートのために菓子を作るが、貴族たちとの晩餐会にも昼間のお茶会にも和菓子を出すように言われる。
数が多くなっても店で出す分くらいなら一人でもできるが、作る機会が増えてゆくと、一日二回の作業になる。王城へ入って一か月過ぎるころには、なかなかハードな日々になっていた。
コンラート一人の場合は試験的な和菓子も出しているが、他国の貴賓がやって来るときは、なるべく雅な形のものがいいというわけで、生菓子がもっとも多い。繊細な形にすると喜ばれるとはいえ、時間がかかる。
みたらしだんごはしばらくお預けになった。特にタレは、食べるときに気を付けなければならないので、ドレス姿の貴婦人にはあまり評判が良くないそうだ。
ジリンが大層嘆いていたが、申し訳ないと謝って、みたらしだんごは休んでいる。
たまにジリンの屋敷へ母親の顔を見に行っていた。顔色も良くて元気そうに見える。だから油断したのだ。
秋も半ばを過ぎて、少し寒いと思った日。
サユリが危篤状態になったと知らせが来た。
数が多くなっても店で出す分くらいなら一人でもできるが、作る機会が増えてゆくと、一日二回の作業になる。王城へ入って一か月過ぎるころには、なかなかハードな日々になっていた。
コンラート一人の場合は試験的な和菓子も出しているが、他国の貴賓がやって来るときは、なるべく雅な形のものがいいというわけで、生菓子がもっとも多い。繊細な形にすると喜ばれるとはいえ、時間がかかる。
みたらしだんごはしばらくお預けになった。特にタレは、食べるときに気を付けなければならないので、ドレス姿の貴婦人にはあまり評判が良くないそうだ。
ジリンが大層嘆いていたが、申し訳ないと謝って、みたらしだんごは休んでいる。
たまにジリンの屋敷へ母親の顔を見に行っていた。顔色も良くて元気そうに見える。だから油断したのだ。
秋も半ばを過ぎて、少し寒いと思った日。
サユリが危篤状態になったと知らせが来た。