異世界にトリップしたら、黒獣王の専属菓子職人になりました
「金箔はなかなか派手でいいぞ。出来上がりが楽しみだ」

「はいっ」

楽しみにしてもらえるのが嬉しい。

話しが終わるとすぐにコンラートは自分の寝所へ戻って行く。

「俺の姿が見当たらないと、侍従たちが泣きながら捜すんだ。別に、見失ったからって死刑にするわけじゃないのにな」

「コラン様となって王都をふらつく間も、そういうことになるんですか?」

「……たまにな」

メグミは引きつったような笑顔になって、寝所へ戻るコンラートを見送った。
< 159 / 271 >

この作品をシェア

pagetop