異世界にトリップしたら、黒獣王の専属菓子職人になりました
コンラートも床の上に片膝を突いてメグミの目線の高さに合わせる。
「お前も知っている通り、俺は国のために商いができる種を探していた。ずいぶん前からだ。コランとして王都を歩き回っているときに、あの店の店主と知り合いになったから、他にはないような珍しい品が入ったら見せてくれと常々頼んでいた」
いつも感じるが、コンラートの目の付けどころは突きぬけて良いと思う。
質屋のような“なんでも買い受けます”という店には、様々な物品が流れ着く。トリップして来たとき三人が着ていた服と着物はそこで換金して、この国の貨幣を得た。そのお金で、メグミたちは古着を買ったのだ。
こちらの世界で恐らくたった一枚の絣の着物は帯と共に、店主に形と柄がとても変わっていると言われた。
「お前も知っている通り、俺は国のために商いができる種を探していた。ずいぶん前からだ。コランとして王都を歩き回っているときに、あの店の店主と知り合いになったから、他にはないような珍しい品が入ったら見せてくれと常々頼んでいた」
いつも感じるが、コンラートの目の付けどころは突きぬけて良いと思う。
質屋のような“なんでも買い受けます”という店には、様々な物品が流れ着く。トリップして来たとき三人が着ていた服と着物はそこで換金して、この国の貨幣を得た。そのお金で、メグミたちは古着を買ったのだ。
こちらの世界で恐らくたった一枚の絣の着物は帯と共に、店主に形と柄がとても変わっていると言われた。