異世界にトリップしたら、黒獣王の専属菓子職人になりました
「すみません。周りの人によく頑固だって言われますけど、よくよく考えても、初めに戻るんです。私はここで自分で考案した和菓子を作ってゆきたいんです」
「そうか……、残念だ。メグは本当に、曲げないし曲がらなかったテツジに似ているなぁ。かといって、外面からはその頑固さは分からない。外見はサユリさん似だな。サユリさんの娘らしく柔らかで細いから、たおやかな美女にしか見えん」
「えー、まさか」
思わず笑って否定する。“たおやかな美女”というフレーズが頭の中で鳴り響いた。
「まさかじゃないぞ。見掛けもそうだが、おまえの動きは柔らかで滑るような静けさがあって美しいぞ。なにか、そういった礼儀作法など習っていたのかね」
「そうですね。お菓子を作るにあたって必要になるので、作法的なものを学んでいました。お菓子を納入するから、そちら方面のどういう場に出くわしても大丈夫なようにって。言われてみれば、あれも礼儀作法の一つでした」
和菓子の納入もあるので茶道を習っていたが、そう言っても分からないと思う。
「そうか……、残念だ。メグは本当に、曲げないし曲がらなかったテツジに似ているなぁ。かといって、外面からはその頑固さは分からない。外見はサユリさん似だな。サユリさんの娘らしく柔らかで細いから、たおやかな美女にしか見えん」
「えー、まさか」
思わず笑って否定する。“たおやかな美女”というフレーズが頭の中で鳴り響いた。
「まさかじゃないぞ。見掛けもそうだが、おまえの動きは柔らかで滑るような静けさがあって美しいぞ。なにか、そういった礼儀作法など習っていたのかね」
「そうですね。お菓子を作るにあたって必要になるので、作法的なものを学んでいました。お菓子を納入するから、そちら方面のどういう場に出くわしても大丈夫なようにって。言われてみれば、あれも礼儀作法の一つでした」
和菓子の納入もあるので茶道を習っていたが、そう言っても分からないと思う。