異世界にトリップしたら、黒獣王の専属菓子職人になりました
――コラン様に分けた分は、あの人のところで育っているんだよね。一度見せてもらおうかな……なんて、待ちなさいって。まだここがダメと決まったわけじゃない。
メグミは育ちつつある小豆の葉に異常がないかどうか、細かく見てゆく。残暑の時期になったいま、長い鞘ができていて、数本が茶色くなり始めている。
五月に植えたものが、秋になって実りを迎える。もうすぐ収穫だ。
――鞘は茶色になってから一つずつ取ること。中から出して水洗い。それから日干しにするけど、そのときは虫に要注意……だよね。
小豆の栽培に関する本の内容を脳裡で巡らせる。
その本が一緒に異世界まで移動したのは、あんこの好きなメグミが小豆を家で栽培したいと考えた所以だ。写真の多い大判の本を選んで店の片隅に置いていた。コランに貸したのがそれだ。
いま、それがものすごく役に立っている。
――もうすぐ。もうすぐだわ。
メグミは育ちつつある小豆の葉に異常がないかどうか、細かく見てゆく。残暑の時期になったいま、長い鞘ができていて、数本が茶色くなり始めている。
五月に植えたものが、秋になって実りを迎える。もうすぐ収穫だ。
――鞘は茶色になってから一つずつ取ること。中から出して水洗い。それから日干しにするけど、そのときは虫に要注意……だよね。
小豆の栽培に関する本の内容を脳裡で巡らせる。
その本が一緒に異世界まで移動したのは、あんこの好きなメグミが小豆を家で栽培したいと考えた所以だ。写真の多い大判の本を選んで店の片隅に置いていた。コランに貸したのがそれだ。
いま、それがものすごく役に立っている。
――もうすぐ。もうすぐだわ。