異世界にトリップしたら、黒獣王の専属菓子職人になりました
テーブルの上に並べられたのは、サユリが作った炊き込みご飯、そして醤油ベースのタレが掛かった焼いた肉、サラダといったところだ。スープもある。
「溶き卵の吸い物? うっわ、豪華」
「お肉なんて久しぶりじゃないかしら。ワイン屋さんも米屋さんも粉ひき屋さんも、えーっと他の方々もね、『他にはない品を揃えられるのは、テツジさんがあれこれ教えてくれたお蔭ですよ』って分けてくださるのよー。助かるわー」
醤油など、食品庫に貯蔵してあったものは、見本を持って行った。しかし作り方となると、テツジの知識がものを言ったらしい。
「さ、食べましょうね。いただきます」
「いただきます」
お腹が空いているのでたくさん食べる。母親と娘で向き合って食事をするとなれば、それなりに遠慮のない会話が弾む。
表通りの店の噂から、近所のお嫁さんがどうの、おじいさんがどうのと、軽い話から重い噂まで、思いつくまま話が行ったり来たりする。
「ほら、小物やの奥さんがね。『メグミちゃんはコラン様と結婚するの?』って聞いていたわよ。今日も仲良さそうだったもんねー」
――うっ、来た……っ。
ちらりと見てくるサユリは、コランとメグミがくっつくなら大賛成するのにと今にも口にしそうだ。
「溶き卵の吸い物? うっわ、豪華」
「お肉なんて久しぶりじゃないかしら。ワイン屋さんも米屋さんも粉ひき屋さんも、えーっと他の方々もね、『他にはない品を揃えられるのは、テツジさんがあれこれ教えてくれたお蔭ですよ』って分けてくださるのよー。助かるわー」
醤油など、食品庫に貯蔵してあったものは、見本を持って行った。しかし作り方となると、テツジの知識がものを言ったらしい。
「さ、食べましょうね。いただきます」
「いただきます」
お腹が空いているのでたくさん食べる。母親と娘で向き合って食事をするとなれば、それなりに遠慮のない会話が弾む。
表通りの店の噂から、近所のお嫁さんがどうの、おじいさんがどうのと、軽い話から重い噂まで、思いつくまま話が行ったり来たりする。
「ほら、小物やの奥さんがね。『メグミちゃんはコラン様と結婚するの?』って聞いていたわよ。今日も仲良さそうだったもんねー」
――うっ、来た……っ。
ちらりと見てくるサユリは、コランとメグミがくっつくなら大賛成するのにと今にも口にしそうだ。