異世界にトリップしたら、黒獣王の専属菓子職人になりました
急激に物悲しくなって鼻をすんっと鳴らす。

――寂しいなんて思っている暇はない。行くのよ。話の内容次第で断るかどうかではなくて、交渉をするの。条件闘争だわ。

メグミは父親の店でずっと菓子を作ることだけに徹してきたから、交渉ごとはうまくない。けれどそうも言っていられないのだ。父親のテツジはもういない。母親のサユリはメグミが面倒を見なくてはいけないのだから。
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