異世界にトリップしたら、黒獣王の専属菓子職人になりました
「もちろん王城の料理長が、日々の食事からデザートまで、料理人たちを指示して最上級のものを用意している。ただ、陛下が言われるには、『最高にうまいケーキやクッキーを食べていても、たまには違ったものがほしくなる』のだそうだ」
「違ったもの……珍しいものとか、変わったものでもいいのですね」
「うまければ良い。今度王城で新しく菓子職人を補充することになった。もう分かっただろう? メグミの作る和菓子は、ほかでは見ないものだから、私はお前を推薦して採用試験を受けさせたい。受かれば、王城に入ることになる」
「試験があるのですか。……受かるかどうかわかりませんが、王城に入るということは、そちらで生活するのですね。あの、テツシバを休業するのは覚悟して来ましたが、母を放置することはできません」
しっかり顔を上げてジリンを見る。真正面から睨むようにして視線を当ててしまったが、城へ行ったあと出入りもままならなくなっては困る。ここは譲れない。
「違ったもの……珍しいものとか、変わったものでもいいのですね」
「うまければ良い。今度王城で新しく菓子職人を補充することになった。もう分かっただろう? メグミの作る和菓子は、ほかでは見ないものだから、私はお前を推薦して採用試験を受けさせたい。受かれば、王城に入ることになる」
「試験があるのですか。……受かるかどうかわかりませんが、王城に入るということは、そちらで生活するのですね。あの、テツシバを休業するのは覚悟して来ましたが、母を放置することはできません」
しっかり顔を上げてジリンを見る。真正面から睨むようにして視線を当ててしまったが、城へ行ったあと出入りもままならなくなっては困る。ここは譲れない。