異世界にトリップしたら、黒獣王の専属菓子職人になりました
ジリンとの話を終えたメグミは、すぐさまジリン家の馬車でテツシバへ帰った。隣家の奥さんには何度も礼を言ってサユリと一緒に家に戻る。昼近くになっていたので、ダイニングで軽い食事をとりながら、ジリンの頼みごとという形で話をした。
公爵との話し合いで、あの屋敷にはすぐにも行かなくてはならない。一週間後には、最初の和菓子を出す予定になるからだ。
サユリを説得するのは、予想通り大変だった。
「メグミだけ行きなさい。私はテツシバに残りますから。高い薬のためでもあるのでしょう? 薬はいらないから。大丈夫よ」
「まだふらふらしているのに何を言ってるの。薬は必要だし、母さんだけを残して離れるなんて、できないし」
公爵との話し合いで、あの屋敷にはすぐにも行かなくてはならない。一週間後には、最初の和菓子を出す予定になるからだ。
サユリを説得するのは、予想通り大変だった。
「メグミだけ行きなさい。私はテツシバに残りますから。高い薬のためでもあるのでしょう? 薬はいらないから。大丈夫よ」
「まだふらふらしているのに何を言ってるの。薬は必要だし、母さんだけを残して離れるなんて、できないし」